【10/10 札幌】震災✕未来ダイアログカフェ(11)「地域で砂浜海岸をどう守ったか〜地域をまとめた知恵と技に学ぶ」


 震災復興において、防潮堤はじめ海岸防災林や嵩上げ道路など多くの防災インフラ整備が、時間がかかったとは言え瞬く間に進んでいます。短期間で計画が決定され、美しい海岸線や河川がコンクリートの巨大構造物で埋められていくさまを見るにつけ、他の方法を検討する時間はなかったのだろうかと思います。被災エリアのグランドデザインが地域住民らによって充分に検討されたか疑問を感じることが多い中、気仙沼市大谷地区においては、「大谷里海(まち)づくり検討委員会」が設立され、かつて海水浴場であった砂浜が防潮堤で埋め立てられる宮城県の計画を、地域で再検討し、砂浜に防潮堤をつくらず海岸の背後の国道45号線と内陸部をかさ上げして防潮堤を兼ねた〈兼用堤〉を建設することになりました。

 大谷地区でも、他の地域と同じく防潮堤に関してさまざまな意見があるものの、大きな対立構造をつくらずに、地域として一つの答えを出すことができました。そして、住民要望を受けた各行政機関の方々がさまざまな知恵をしぼり、実現に向けできる限りの努力をしてきてくれたということです。その成果はどのようにして得られたのか、さまざまな困難をどう乗り越え、今、そして未来へ向けて行われている取組みについて、3人の方に伺いたいと思います。

 海での遊びを経験することなく育つ浜の子どもたちへの「NPO法人はまわらす」の活動など、興味深いお話も楽しみです。

 また、はまひるがおネットも協働して、林野庁らの協力も得て実施した防潮堤工事エリアでの海浜植物のレスキュー活動や、昨年から始めている大谷小学校での育苗活動など、今後につながる関わりについてもお話が広がります。

 

 

【日 時】10月10日(水)18:30~21:00

【場 所】コバル計画(札幌市中央区北3条西3丁目1-17)

【参加費】ひとり1,000円(学生500円)

   (軽食・飲み物1杯付き、持寄り歓迎、周辺店舗で購入可)

【定 員】20名(先着順) 10月7日(日)までにお申込み下さい。

【申 込】

 ▶FBアカウントをお持ちの方

イベントページの「参加予定」をクリックして下さい。

 ▶FBアカウントをお持ちでない方

こちらのフォームから、タイトルを「震災×未来ダイアログカフェ#11 参加希望」として、参加者氏名・所属・連絡先やメッセージなどをご記入下さい。確認のためこちらから返信しますので、ご確認の上、必ずご返信をよろしくお願いいたします。

 

【トークゲスト】大谷里海づくり検討委員会

■小野寺英彦さん(おのでらひでひこ) 

■天澤寛子さん(あまさわひろこ:ひっこさん)

■畠山友美子さん(はたけやまゆみこ)

 

 

【主催・問合せ】

■北の里浜 花のかけはしネットワーク

  https://www.facebook.com/hamahirugao/

  メール: hamahirugao.net@gmail.com

 

私たちが行っている被災沿岸部での植栽交流活動は、地元の人たちとともに、その地域に根ざしていた海浜植物の種を拾い、育て、その地域に戻す。そして、その活動を通じて、さまざまを学び、知恵を持ち帰り、私たちの地域と未来へのかけはしをつくります。

 

【共催】

■3.11 SAPPORO SYMPO 実行委員会

http://311sapporo-sympo.com/

https://www.facebook.com/311sapporo.sympo/

 

※この催しは、地球環境基金、札幌市さぽーとほっと基金、北海道NPOファンドの助成を受けて実施されます。

 

【ゲスト プロフィール】

・小野寺英彦さん(おのでらひでひこ) 

1965年大谷生まれ、大谷育ち。大谷里海づくり検討委員会副会長。三陸新報社で編集を職としつつ、畑でたくさんの作物も育てている。好きな食べものは、ホヤ。言いたいひとこと「半農半漁はゆるぐない」

 

・天澤寛子さん(あまさわひろこ:ひっこさん)

1980年ころ大谷生まれ、大谷育ち。NPO法人浜わらす事務局。コミュニティFMでパーソナリティをつとめる等、活動は多彩。好きな食べものは、Gotto(気仙沼のお菓子)。言いたいひとこと「海はともだち」

 

・畠山友美子さん(はたけやまゆみこ)

1990年過ぎ大谷生まれ、大谷育ち。南三陸町の海のビジターセンターのスタッフを勤めるかたわら、NPO法人浜わらすプログラムスタッフ。我々お馴染みの千葉一さんの従姉妹であり、菊地敏男さんと漁にも出るツワモノ。文章もなまっている、魅力的な独身女子。好きな食べものは、あわび。言いたいひとこと「スズメに目をむけろ」

 

◆大谷里海づくり検討委員会 http://oyakaigan.com/

◆NPO法人浜わらす http://hamawarasu.org/

 

===

東日本大震災の被災地から学び合い、未来につなげます。

あの大災害とその後の復興を通じ、ひとは何を感じ、考え、どう行動し、助け合い、受け容れ、合意し、反発し、何を目指し、何がどう達成され、何がなぜできなかったのか。

私たちが抱えるさまざまな課題も一気に押し寄せ、短期間でたくさんの判断を求められ、古くから強固にある地域コミュニティが機能したり重荷になったりしながら、多方面からの支援なども受けつつ復興へ向かう姿は、良くも悪くもたくさんの学びに満ち、そしてひとのつながりに溢れています。

東日本大震災から7年半を経た今、地理的に近い地域での大災害でもあり、防災や復興については学ぶことは多いにも関わらず、十分に活かされているとは言えず、逆に忘れ去られつつあります。実際に被災されたり自ら復興の活動を行う人の話を聴き、学び合うことで、私たちの防災やコミュニティのあり方を再考するとともに、被災地との新たな関係づくりをしていきたいと思います。

今回は3年目、4回シリーズの第3回、地域をまとめて皆で砂浜海岸を守った方々との対話です。